一般社団法人コンピュータソフトウェア協会

  1. Home >
  2. 最新情報 >
  3. アクティビティ >
  4. コラム >
  5. 愛と繁栄を実現する経営改革 >
  6. 「愛と繁栄を実現する経営改革」好きなことをすべし!

「愛と繁栄を実現する経営改革」好きなことをすべし!

2017.07.01

CSAJ 監事 公認会計士・税理士・ITコーディネータ 山田隆明

 これまで、経営戦略の決め手は、(1)顧客の求めるもの、(2)自社の強みを活かせるもの、(3)ライバルの弱いものの3つと述べてきたが、もう一つ重要な決め手がある。「好きなこと」だ。
嫌いなことをイヤイヤやったところで成果は上がらないからだ。
 やや極端な事例だが、社長が「好きなことを」貫いて成功したケースをご紹介する。
建設業のW社は、ずっと個人向けの仕事ばかりやってきた。あるとき大手企業の仕事をこなしたことに味を占め、以後は企業向けにのめり込んだ。企業向けに営業社員を採用し、企業向けの販売促進にカネをかけた。しかしいっこうに受注はあがらず、業績はみるみる悪化していった。
それもそのはずだ、もともと同社は個人向けは強いが企業向けは弱いからだ。ところが社長はといえば、自分が「好きな」企業向けばかり。私がいくら言っても耳を貸さなかった。
 ところが、そうこうして二年三年が経つうちに、しだいに企業向けの受注が増えてきてしまった。努力の結果、企業向けのスキルを付けてしまったのだ。こうなっては、私も仕方なく方針転換を認めざるを得なくなった。社長の「好きなことを、頑固に」貫く姿勢に負けたのだ。
 ここで誤解の無いよう申し上げると、「好きなことをする」ことは「単なる好き勝手」とは全然違う。
「単なる好き勝手」とは、先の3要因を無視して最初から「好きなことだけ」をやることだ。これでは「成り行き経営」だ、「戦略経営」ではない。そういう意味ではW社のやり方はいささか乱暴だった。
これに対して「好きなことをする」とは、あくまで先の3要因を満たす戦略をさらに「好きかどうか」でふるいにかけることだ。こちらのやり方で戦略を立てておけば、あとは安心して経営できる。


(注)本コラムの内容は筆者個人の見解に基づいており、当協会の見解を示すものではありません。

筆者略歴

山田 隆明(やまだ たかあき)
山田隆明公認会計士事務所 所長
公認会計士・税理士・ITコーディネータ

山田 隆明Twitter

1959年 名古屋市生まれ。東海高校、慶応義塾大学経済学部卒業 。
株式会社インテック(基幹業務パッケージソフトの企画及び販売)、
監査法人(会計監査)を経て、
2003年 山田経営会計事務所開業、現在に至る。
---税務だけでなく、経営判断のための会計、人をヤル気にする会計を。
2009年9月から一般社団法人コンピュータソフトウェア協会監事。