コラム「経営に役立つ会計」

2010年12月1日

「会計自計化のススメ」

CSAJ 監事 公認会計士 山田隆明

◆このような自立した会社に変えていきたいと思いませんか。


(1)まず経営ビジョンを数値化して経営計画を立案する。

(2)計画したとおりに進んでいるかどうかチェックする。
すなわち、実績数字の中から問題点を見抜く、そのためのスキル(会計数字を読み解くスキル)を経営者自身が身に付ける。

(3)問題を解決するために「タイムリー」に【適切な打ち手】を講ずる。

(4)会計事務所との話題も、高度な経営判断の相談が中心になる。

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◆【このような自立した会社に変えるには、会計事務所に丸投げをやめて、会計を「自計化」することが必須です。】

●会計事務所に丸投げの弊害は、

○まず、(3)「タイムリーに適切な打ち手」ができないこと。
会計事務所から試算表等の数字が上がって来るまでに時間がかかる。
その間にせっかくのチャンスを逃してしまう。

○次に、(2)会計数字を読み解くスキルが身に付かないこと。
会計事務所が全てやってくれるから自分には必要ないと思っておられるかもしれないが、
会計事務所は本当にやってくれるのか、会社の問題点を全て見付けてくれるのか。

○また、(1)ビジョンを数値化した経営計画の作成。作成しているとしても会計事務所の主導で作ったにすぎず、必ずしも経営者の意向を反映したものにはなっていないこと。

○そして、(4)会計事務所への相談も、経営判断のレベルまでは至っていない。
それどころか会計事務所とはおんぶにだっこの関係で、先生が来る度に接待している。


●経営者が会計スキルを身に付けるには、

○私は、経営者の方がご自分で経理処理をやってみるのが最も効果的だと思います。
実際に手を動かし頭で考えてみることです。
京セラの稲盛さんは自分で会計処理を手掛けられ、納得するまで考えた末にアメーバ経営を考案されました。
数字による管理を徹底させたことが成功の主な原因といえましょう。

とはいえ、なかなか実行していただけない。
時間がない、面倒だなどと理由をおっしゃいます。なかには、「みっともない」とおっしゃる方もいます。
社長さんには「みっともない」と感じられるのかもしれませんが、従業員から見るとその逆でしょう。
ある日から社長さんが自分で経理処理を始めたら、従業員は「脅威に」感じるのではないでしょうか。
数字はウソをつかないので、自分たちのやったことが全て「ありのままに」把握されてしまうのですから。

○また、経営計画を「自分でしっかりと」作ってみることが大切だと思います。
人間誰でも計画を作れば、次には計画通りに進んでいるかどうか知りたくなるでしょう。
とくに社員にやらせているのですから進捗状況は気になるところでしょう。
(自分で実行するのならそうではないかもしれませんが。)
まずは計画を「しっかりと」作ってみられてはいかがでしょう。


■【自計化が会計力をアップさせ、会計力アップが更なる経営改善変化をもたらします。】

筆者略歴

山田 隆明(やまだ たかあき)
山田隆明公認会計士事務所 所長
公認会計士・税理士・ITコーディネータ
URL:http://cpa-yamada.com/category/1304992.html
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1959年 名古屋市生まれ。東海高校、慶応義塾大学経済学部卒業。
株式会社インテック(基幹業務パッケージソフトの企画及び販売)、
監査法人(会計監査)を経て、
2003年 山田隆明公認会計士事務所開業、現在に至る。
−−−税務だけでなく、経営者会計<管理会計、経営指導>を。
2009年9月に社団法人コンピュータソフトウェア協会監事に就任。

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