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コラム「経営に役立つ会計」
2011年3月1日
「設備投資を行うか否かの判断基準」
CSAJ 監事 公認会計士 山田隆明
◆博打とビジネスの違いから、[設備投資を行うか否かの判断基準]を考えてみたい。
○ビジネスで「必ず当たる」のならば積極的に設備投資を行う方がよいが、一歩間違えれば博打になりかねない。
そこをどう判断すべきか?
○借入をしてまで設備投資を行うべきケースとは?
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●ビジネスと博打の違いは?
○<博打は>、胴元を含めた全プレーヤーの利得を合計すればプラスマイナスゼロになる。
・博打でいつまでも勝ち続けるということはそもそもありえない。
まぐれ当たりが何度も起こることはない。
○<ビジネスは>、取引が成立すれば、売り手買い手の双方がプラスになる。
ただし、あくまで取引が成立すればであって、作っても売れずに積んである状態では
プラスにならないのは当然である。
実際全ての会社が黒字になってはいない。
■となると、結論は(書いてみると当たり前だが)
取引が成立するように努めること。
すなわち、「売れるもの」を提供するよう努めるのがビジネスである。
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●では、そのためにどうすればよいか?
○思い付き・ヒラメキで商売を始める人がいるが、経験の裏づけがないままに始めるのは
「博打」と同じである。
・たとえ最初は当たったとしても、必ずライバルがどんどん出てきてあっという間に食わ
れていく。
いわゆる一発屋は皆そういう結末になる。
→<博打的ビジネス>・・・×
○「ビジネス」は、自分の強みを活かして(内部環境)、マーケットを調査した上で(外部環境)
ビジネスチャンスありと判断したときに積極的に打って出ることである。
→<本物のビジネス>・・・○
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●では、借入をしてでも設備投資を行うべきケースとは?
⇒まず、博打的ビジネスはノーである。
⇒本物のビジネスの場合
内部環境・外部環境が揃ったなら積極的にビジネスチャンスを追求するのが企業家精神で
あろう。
■借入の効果
自己資金だけで行うのと比べ、借入を行ってビジネスをした方が大規模に展開できるため
効果も大きい。
例えば、
(a)自己資金100でビジネスを始めるのと、(b)借入900をプラスした1,000で始めるのを比べる。
ビジネスの結果で資金が3倍になるとすると、
資金の増加は
| (a)100 | ×3= | 300、 | 300 | -自己資金100 | = | 200 | ||
| (b)1,000 | ×3= | 3,000、 | 3,000 | -借入900 | -自己資金100 | = | 2,000 |
と
【10倍の差】になる。
ちなみに、これはビジネスを始めたときの資金量の差((b)1,000/(a)100=10倍)と一致する。
したがって、
⇒【借入をした方が自己資金だけよりも容易に資金を増やすことができる。】(レバレッジ効果)
⇒【借入をした方が、同じビジネスチャンスをより活かすという意味で有効である。】
○注意
繰り返すが、結果が3倍になるか否かの判断が博打的になってはならない。
借入はリスクを伴うため、
見込みのない安易な借入による投資は絶対にすべきでない。
筆者略歴
山田 隆明(やまだ たかあき)
山田隆明公認会計士事務所 所長
公認会計士・税理士・ITコーディネータ
URL:http://cpa-yamada.com/category/1304992.html

1959年 名古屋市生まれ。東海高校、慶応義塾大学経済学部卒業。
株式会社インテック(基幹業務パッケージソフトの企画及び販売)、
監査法人(会計監査)を経て、
2003年 山田隆明公認会計士事務所開業、現在に至る。
−−−税務だけでなく、経営者会計<管理会計、経営指導>を。
2009年9月に社団法人コンピュータソフトウェア協会監事に就任。
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