CEATEC JAPAN 2008 開催報告

平成20年9月30日(火)、千葉・幕張メッセにて、情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、社団法人電子情報技術産業協会(CIAJ)、社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)3団体共催による「CEATEC JAPAN 2008」が開催されました。今年で9回目の開催となる「CEATEC JAPAN 2008」の出展者数は804社・団体で小間数は3,121でした。開催3日目は54,569名と1日の来場者数としては過去最高となりました。




●CEATEC JAPAN 2008 登録来場者数

 
9/30(火)
10/1(水)
10/2(木)
10/3(金)
10/4(土)
合計
登録来場者数
18,940
27,624
38,165
47,159
25,972
157,860
登録プレス数
1,144
397
264
294
195
2,294
出展関係者数
8,758
6,618
7,575
7,116
6,409
36,476
登録来場者合計
28,842
34,639
46,004
54,569
32,576
196,630

キーノートスピーチ CSAJ和田会長「次世代ネットワークはソフトウエア産業をどう変革させるか」

開催初日にあたる9月30日、基調講演として和田成史CSAJ会長が講演されました。講演ではNGNやWiMAXといった新しいネットワーク技術によって実現されるネットワーク社会にどのような変化が起き、どういう方向へ向かっていくのかを中心に話されました。この中で和田会長は「ソフトウェア産業というものは言わば応用技術であり、基礎技術についてはグローバル企業に負けるが、応用技術の分野で日本は強みを発揮できるのではないか」とし、電子カルテや自動車などを引き合いに出して、日本の強みについて強調されました。

カンファレンス「ソフトウェア&ソリューションセッション」

カンファレンスは9月30日から10月3日までの4日間、国際会議場で開催され、いくつかのセッションのうち、CSAJは「ソフトウェア&ソリューションセッション」の全16セッションを担当しました。初日はCAD利用技術者試験の対策講座、2日目はSaaS、3日目はモデル取引契約、4日目はセキュリティとテーマを決め、 人気のあるセッションでは70名近くの聴講者があり、講義の内容に皆熱心に聞き入っていました。


今年の傾向や注目点

●薄型TVはCEATECの「華」
液晶やプラズマなどを使用したTVディスプレイの大型化・薄型化は落ち着いた感があるとはいえ、依然として注目を浴びる存在であることには変わりがありませんでした。昨年から登場した倍速化による表示速度の向上、LEDバックライトによるコントラストの向上といった画質向上技術への新たな試みとして、メディアプロセッサによる高画質化がトレンドとなりそうです。また、TVでインターネットコンテンツの視聴というのも珍しいものではなくなりつつあるようです。

薄さを強調するためにわざと反らして展示したソニーの厚さ0.3mm有機ELパネル 4096×2160ピクセルで横3m、縦1.8mで等身大の人物を映し出せるパナソニックのプラズマディスプレイ プラズマパネルの自社生産から撤退したものの、プラズマディスプレイ事業は継続するパイオニア
PS3で採用されているCPU「Cell」を搭載してTVの高画質化を図る東芝 アップスケーリングやノイズリダクションなどの機能を搭載してSD解像度コンテンツも綺麗に見せるソニーの「DRC-MFv3」  DLNAによるYoutubeやFlickr、SHOUTcastといったインターネットサービスを利用する試み
Yahoo!動画が視聴できるシャープのAQUOS 電源コンセントからネットワークに接続できるビクターのPLC(電力線通信)TV NGN対応ホームゲートウェイを使ったNTTぷららの「ひかりTV」

●家電番外編
デジタル・サイネージ(通信とディスプレイを組み合わせた広告媒体)に力を入れている三菱電機 デジタルサイネージ用の通信インフラとしてWiMAXを使用するUQコミュニケーションズ 家電用リムーバルHDD規格「iVDR」のSSD版(64GB)


●PCはネットブックが注目
ASUSのEee PCにはじまり、低消費電力プロセッサを使った低価格ノートPCの新しいカテゴリ「ネットブック」が今年に入り話題となっていますが、アジア系PCベンダが強いこのジャンルに日本企業からの参戦が見られました。今後、この分野においても日本企業からの参入が予想されます。
日本大手PCメーカー初となる東芝の「NB100」の実売予想価格は7万円代 先発していた工人舎のワンセグチューナー付きネットブック「SCシリーズ」は89,800円から ネットブックではないが低価格ノートPC登場のきっかけとなった100ドルPC「OLPC XO」

●ソフトウェアはSaaS型のサービスが登場
全般的にソフトウェア関係の出展が少ない今年のCEATECでしたが、SaaS型のサービスではユニークな展示がありました。何かと誤解されることがある「情報大航海プロジェクト」ですが、今年も成果発表を行い、国産検索技術の高さをアピールしていました。
実写映像差分データをSaaSプラットフォームから配信する「SaaS型鉄道運転シミュレータ」 動画をデータセンター上で従来の半分の時間でH.264へ変換する「ネットTV向けSaaS型高速トランスコードサービス」 昨年に引き続き「情報大航海プロジェクト」の成果を公表。

●各キャリアから出揃ったスマートフォン
以前よりビジネスマン向けに受け入れられ始めているスマートフォンですが、KDDIからもスマートフォンが発売されることが決まり、これで国内全キャリアでスマートフォンが出揃うことになりました。
Windows Mobileベースの台湾HTC社製スマートフォンはKDDIから発売予定 ドコモは欧米ビジネスマンに使われている「BlackBerry」を今年から国内個人向けに販売 意外と使い道がある参考出展の「プロジェクタケータイ」


●CSAJ会員企業ブース
CEATECに出展されていた会員企業様をご紹介します。
マイクロソフトはサードパーティ製品も含めてのソフトウェアを大量に展示 トレンドマイクロは新製品の「ウィルスバスター2009」を中心に個人向け製品をアピール 昨年に引き続き出展のネットディメンジョンはPCや組込み機器向け3Dエンジンを展示
CSAJ行政会員である函館市は函館ITモールで地元企業や教育機関を紹介 CSAJ行政会員である岐阜県にある「ソフトピアジャパン」は企業誘致


●その他番外編
CEATECには様々な製品やサービスの展示があって、全てに目を通すのが困難ですが、その中でも素材関係で時々面白いモノに出会います。
金色の金属光沢や… ジルコニアの様な金属光沢や… ガラスのような素材だが、すべてセラミック

最後に

今年も多数のご来場・ご出展をいただき、まことにありがとうございました。来年のご来場もお待ちしております。「CEATEC JAPAN 2009」は平成21年10月6日〜10月10日、会場は同じく幕張メッセで開催される予定です。